1982年にMIDIが規格化されることによって、自動演奏は大幅な変革を遂げることとなった。
演奏情報の拡張
ベロシティやピッチベンドの情報が定義され、より楽器のニュアンスが表現しやすくなった。
演奏情報に加えて音源の制御情報の定義。
音源の音色情報を演奏データと同じ次元で管理することが可能になった。
チャンネルの概念
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MIDI端子の1出力あたり16チャンネルの独立したパートを割り当てて伝送可能になった。これにより異なるパートの演奏情報が一本のMIDIケーブルで音源に対して伝送可能となった。
自動演奏に関する情報の定義(ソングポジションポインター、クロック情報など)
DINSyncでは曲中からの途中再生は不可能であったが、ソングポジションポインターを利用することで曲の途中からの再生がシーケンサー同士あるいはシーケンサー対リズムマシン、シーケンサー対マルチトラックレコーダー間で可能になった。初期においてはローランドのSBX-80がSMPTEタイムコード(LTC)をテンポ情報を含むソングポジションポインターの変換機として用いられたが、後にMidiTimePeaceなどのMIDIインターフェース側でタイムコード入出力を持つようになり、スタジオにおける作業効率が格段に進化した。後にMIDI規格の一部としてMIDIタイムコード(MTC)が制定される。
そして半導体技術の進化により処理速度の向上と高性能なカスタムICが相応の価格で制作できるようになると、ついに1台の音源で複数のパートを演奏可能なマルチティンバー音源が登場する。これによってデスクトップ上で各パートを再現できるようになり、自動演奏が現代音楽の一分野から音楽制作の日常的なツールへと変貌を遂げることになる。